名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

ジャパンチェーン

どつきどつかれ



正司敏江さん死去 玲児さんとの「どつき漫才」で一世を風靡 80歳(スポニチアネックス)

「敏江・玲児」さんと言えば、われわれ中京圏の人間にとってはやはりこの『ジャパンチェーン』のCM。玲児さんの声をかき消すような敏江さんの『ジャパーン、チェーン』の声が今も忘れられません。80歳だったということですが、ということはこのCMの頃の敏江さんは40代だったわけで、今の私とちょうど同じくらいの年齢だったんだと思うと、すごく感慨深いです。

上のCMの頃には玲児さんとは既に離婚されているわけですが、「どつき漫才」の第一人者として、玲児さんがお亡くなりになるまでコンビは継続、舞台上での “夫婦喧嘩” が続けられました。その「どつき漫才」も当初はいろいろと批判されたようです。ただ、それまで誰もしたことが無い破天荒なスタイルを世に問い、上方漫才の、また夫婦漫才の、ひとつの定型を根付かせたのですから、それは素晴らしい功績だったのだと思います。この『ジャパンチェーン』CMもお二人の芸風が「どつき漫才」でなかったら全く違うものになっていたでしょうし、こんなに私の記憶に残っていることもなかったでしょうから。
(でも、このバージョンは少々マイルドな演出になっているでしょうかね)

棒引き



ベテランの夫婦漫才のコンビって、「蝶々・雄二」(ミヤコ蝶々・南都雄二)、「唄子・啓助」(京唄子・鳳啓助)、そして「敏江・玲児」と、女性の名前が先に来るんですよね。蝶々・雄二も唄子・啓助も、しっかり者の女性とその尻に敷かれる男性という関係性(またそもそも芸能界での先輩後輩の関係)での漫才がその所以なのでしょうが、でも敏江・玲児のお二人は違いましたよね。このCMの通り、双方が舞台上でどつき合うという漫才がおなじみでした。ただ皆さん、女性の名前が先に来るコンビ名(ユニット名?)、という点では、今の現役の漫才コンビの方々よりも、実は時代の先取りがされていたように思えます。

敏江・玲児のお二人も早い段階で離婚されていますが、それでも二人での活動は玲児さんがお亡くなりになる直前まで続けられていたようで、互いにどつきあうことで、蟠りも棒引きということにしていたのかもしれません。

ところで棒引きといえば、このCMで最後お二人が声を合わせて店名を言うときの “棒引き” の位置はおかしいですよね。「ジャパンチェーン」のはずなのに、「ジャパーン、チェン」(笑)。でも、私の耳にはお二人の「ジャパーン、チェン」の声が正解として染み付いています。

著者近影(ウソ)

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