土曜日の深夜と言えば、『オジャマンないと!』(名古屋テレビ)を楽しみにしていました。80年代の末くらいまでは『ベンカリス』さんが主要スポンサーのひとつで、CMにはご覧のとおり “オジャマン軍団” の皆さんが出演していました。

名古屋テレビでは『オジャマンないと!』に続いて『探偵!ナイトスクープ』、『タモリ倶楽部』と、東名阪の名深夜番組を土曜深夜に連続して放送していましたが、1984(昭和59)年放送開始ということは、過去から現在に至るまで、中央地方問わず数多存在した深夜番組(とは言うものの、初期は23時台の放送でしたが)の中でも、全編日中にロケで収録した内容で番組を構成するという、現在の深夜番組でも最も多く見かける手法の、まさにはしりとなる番組の一つだったのではないでしょうか。

「まっすぐ歩こう」や「巨大○○を作る」、「わらしべ長者で物々交換」、「北国の雪を春の都市部へ輸送する」などなど、毎週異なった少々バカバカしいような企画を、行き当たりばったり且つ無駄に大掛かりに取り組むという放送内容は、企画そのものの面白さも相まって、東京で製作される全国ネット番組にちゃっかり拝借されているのをよく見かけたりしたものです。最近、大都市圏以外の地方局が製作している番組をその他の地方でも放送しているのを見かけたりするようになりましたが、『オジャマンないと!』が何十年も前にやっていたことと全く同じことをやっているというのも時折見かけたりします(ひょっとしてこの地方出身の方が携わっていたりするのでしょうか?)し、当のメ~テレが、のちの『さまぁ~ず げりラッパ』で、『オジャマンないと!』で過去にやった企画の焼き直しを行っていたりもしました。

当時、ローカル番組は、製作されるその地方のみで放送されておしまいというのが当たり前でしたので、他の地方の人たちにとっては、よその地方でどんな番組を放送しているのかとか、なかなか知ることもできませんでした。私なんかは当時から、こうした面白いローカル番組も全国の放送局に販売していけばいいのにな、なんて思ったりしていたものですが、当時は『探偵!ナイトスクープ』がようやくその面白さが全国的に話題になり始めていた頃で、『水曜どうでしょう』(北海道テレビ放送)のような番組が現れることになるなんて夢にも思っていませんでした。

だからといって現在のように、猫も杓子もという風に地方局が頑張って番組を制作したところで、先ほども申し上げたように、明らかな力不足で30年も前の番組の内容やフォーマットを超えることができていない、という問題も露呈していますが・・・。

すこし話は変わりますが、先日『ゴゴスマ』(CBCテレビ)を見る機会があったのですが、名古屋以外の放送局でも放送される時間には、挿入される街頭の映像とかはTBSのものが使われているのですね。裏の『ミヤネ屋』(読売テレビ)ではこういう映像は大阪のお天気カメラの映像が使われていることを考えたら、CBCも積極的に、テレビ塔から久屋大通公園を映した映像とか、名駅のビル群の映像などを挿入すればいいのにと思います。せっかく名古屋から各地に向けて放送しているのですから。