少し前までは1978(昭和53)年辺りのCMのアップロードなんてあまり期待できなかったものです。やはり当時はまだビデオデッキ普及の少し前という感じで、そもそも録画自体が世の中であまり行われていなかったことから、残されているものも必然的に少ないはずなのです。
こうして令和のいま、画質が良い状態で残されているものを見ると、逆に古さを感じさせないものです。このころ3歳4歳だった私も、今年半世紀生きたことになる。それほど昔の世界が一部でも切り取られ、こうして綺麗な状態で保存されていることに感慨をおぼえます。でも、確かに当時を思い出すとそれほど昔のこととも思えなかったりもして、いったりきたり、不思議な感覚をおぼえます。
森繁さんのセリフにドキッとしました。ここ数日のあいだに立て続けで、ナジャ・グランディーバさんとフットボールアワー後藤さんが今年50歳になることを言っておられるのを聞いて、彼らがもうそんな歳になるのかと人ごとのように驚いていたら、よく考えたら自分と同い年だった、ということがありました。そうして改めて自分の年齢を思い知らされて愕然とするのです。