名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

名糖産業・名糖アダムス

水は命



「歯は命」というコピーで有名だった「トライデントシュガーレスガム」は、『ワーナー・ランバート』社(当時)の商品ですが、これらは「アダムス」というブランドで販売されていました。『ワーナー・ランバート』社と『名糖産業』さんは合弁企業『名糖アダムス』社を設立し、製造部門を持たない『ワーナー・ランバート』社へ製品をOEM供給していました。つまり、「アダムス」ブランドのお菓子は愛知県生まれだったということになります。

30日から「番水制度」による農地への給水開始 愛知・豊田市の取水施設大規模漏水問題(中京テレビNEWS)

今回の問題は明治用水に限ったことではなく、どこでも起こりうることで、それがたまたま明治用水の取水地点で起こってしまったということも言えるかと思います。しかし、ひとたび同様なトラブルが起こってしまうとその影響は甚大になることも同時にわかりました。ましてや国内トップクラスで工業も農業も盛んなこの地域においては顕著です。「命の水」は実際の生命にかかわるだけではなく、産業の生 “命” 線でもあるわけです。

「まず現場を見ないとダメ」川勝知事 6月6日に田代ダムを視察へ リニア工事に伴うJR東海の水の全量戻し案を受け(静岡県)(静岡放送(SBS))

なんと、これまで十数年に亘り “独裁政権” を謳歌してきたと言える静岡県知事が、自ら「命の水」であると言ってきた大井川上流のダムの状況に関して、これまでの在任期間中において全く把握していなかったということが、本人の口から明らかにされました。それなのに、当の静岡県民たちは何ら反応を示していません。大井川の水問題を、リニア新幹線の建設を阻止する口実のトップに掲げてきたのにも拘わらず、です。

静岡県知事、そして、彼を熱烈に支持する静岡県民にとっての「利水」とは、静岡県知事の出身地の言葉を借りて言えば

「リニア新幹線へのイケズのために用してきた」

ということだったわけです。

Chupiっと映る科学館



なんと、ロケ地が白川公園です。背景に昔の名古屋市科学館が写りこんでいます。ということは、この「チュピ」という飴、この地方で作られていたもの?。

「チュピ」を販売していたのは『ワーナー・ランバート』社という企業。現在では紆余曲折を経て『モンデリーズ・ジャパン』社となっています。あまり企業名はメジャーではないのですが、こちらの企業、「クロレッツ」や「ホールズ」、「トライデントシュガーレスガム」など、販売している商品自体はすごくメジャーで、近年では、以前『山崎製パン』さんの持っていた「ナビスコ(ヤマザキナビスコ)」ブランドの「オレオ」や「リッツ」の販売も引き継いでいます。これだけ有名商品を販売しているのに、なぜ企業名がメジャーでないのかというと、CMに企業名を添えない、もしくは小さくロゴが表示されるだけという場合が多いためだったりします。

紆余曲折を経ていても、企業の本社があるのは一貫して東京。なぜ、この「チュピ」CMが名古屋で撮影されたのか、非常に疑問が沸いてきます。

可能性として考えられるのは、『ワーナー・ランバート』社はもともと製薬会社であり、その菓子部門は「アダムス」というブランド。そして、『ワーナー・ランバート』社では商品の製造は以前から子会社が行っており、その会社の名は『名糖アダムス』。そう、『名糖産業』さんとの合弁企業なのです。その関連で、名古屋でCMが制作されたとも考えられるのですが、どうでしょうか。

『ワーナー・ランバート』社のCMに関しては不可思議なことが他にもあって、90年代の同社のCMのうち、静岡県内で放送されるものに関してだけ「BY ADAMS」というロゴとサウンドロゴが付されていたそうなのです。同社の新商品のテスト販売は静岡県内で行われていたそうなのですが、だからと言って静岡県内だけブランド名を変更していたというのも、奇妙な話です。

ちなみに、現在は『春日井製菓』さんの商品である「キシリクリスタル」の以前の販売元も『モンデリーズ・ジャパン』社でした。

(7月25日、追記)「ADAMS」のロゴは中京圏で放送されていたバージョンにも付されていたことを確認いたしました。

ダンバイン とぶ



この「名糖」は、『名糖産業』さんと『協同乳業』さん、どちらの「名糖」だったんでしょうかね。当時はCMを見ただけだとわかりませんよね。番組は “名古屋” テレビ制作『聖戦士ダンバイン』ですが・・・。

チョコマニアのチョコ



「チョコマニアのチョコ」って、ハライチのお二人の漫才で、8番目くらいに岩井さんが言いそうな文言です。澤部さんがどうノリボケするのか考えてしまいます。

銘々命名【meimeimeimei】



名城
名駅
名港
名鉄
名東
名大
名証
名電
名岐
名四
名宝
名豊
名高速
名二環
名タク
名テレ(メ~テレ)
名テック(メイテック)
名進研
名酪
名糖

とかく、「名ホニャララ」と略すことが多い、って言われる名古屋。『スジャータ』の「めいらく」も「名古屋製酪」という会社の略称ですし、『アルファベットチョコレート』で有名な「名糖産業」は「名古屋精糖」という会社の子会社だったことに由来します。東京なんかでも普通に「名鉄運輸」のトラックを見かけますが、全国的に「名鉄」は名古屋の会社なのだろうなということはどなたが見ても一発でわかると思います。逆に「名~」を見て名古屋関連であることに気付けないというほうがどうかしているといっても過言ではないかも。

もちろん、地名を略すのは名古屋だけではありません。ただ、「名」の付く都市は他にメジャーなものは沖縄の名護市くらいなものですので、東京や大阪のように、略したら同じ漢字を使っている他の都市といっぱい被ってしまうというわけではないのです。だから多用されるのでしょう。また、「西鉄」みたいに全くその土地を連想できない社名の略称だったら、果たしてそれがどこの会社なんだか古い野球ファンか鉄道マニアにしかわかりません。「博多鉄道=博鉄」とかに変えたほうがいいんじゃないでしょうかね(笑)。

名古屋のこの慣習は名古屋ならではの特権ですね。ともかくわかりやすいのが一番です。

著者近影(ウソ)

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