名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

~テレビ通販関連~(二光通信販売・日本文化センターなど)

にーにーにーにー



多くの世代の方にとって懐かしさを感じるCMではないかと思われます『日本文化センターテレビショッピング』。今日取り上げるのは1981(昭和56)年年末のものですが、冒頭のフクロウが小首をかしげる映像以外は、おそらく1990年代の初頭まで全く同じフォーマットで放送されていたのではないでしょうか。同様のテレビショッピングとして『日本直販』さんと『二光』さんがありましたが、『日本直販』さんのほうは電話番号は読み上げだったため、『日本文化センター』さんや『二光』さんのような放送エリア別に電話番号を歌い上げる区別はされていませんでした。『二光』さんも『日本文化センター』さん同様、昭和50年代後半から平成初期までテレビショッピングを放送していたはずですが、やはり電話番号を歌い上げる音源は変更されなかった(ただし、放送期間中に市外局番が変更された地域においては差し替えが行われましたが、名古屋地区は市外局番が変更されていませんのでずっと同じものが使用されていました)ものの、昭和の終わりごろになると毒蝮三太夫さんが起用された「まむしの二光お買得情報」というフォーマットに変更されたりもしていました。でもその後また旧に復しましたが。

とにかく、この『日本文化センター』さんに関しては、見る限り平成の初頭に放送されていたものとほとんど差異がないため、逆にこれが1981年に放送されていたかと思うと、なんだか妙な感じがしてしまいます。同時に録画されているその他のCMを見ていくと、なおさらそう感じます。

土曜日の夕方のお茶の間



アニメ『よろしくメカドック』の第一回放送で流れたCMの中の一本が『二光テレビショッピング』だったことがわかります。

テレビアニメ『よろしくメカドック』は、1984(昭和59)年9月1日から毎週土曜日の18時30分にフジテレビ系列で半年間放送されました。当時、週刊少年ジャンプに連載されていた同名作品をテレビアニメ化したもので、製作は竜の子プロダクション(タツノコプロ)。そもそもこの枠は、1975(昭和50)年からあの『タイムボカンシリーズ』を放送していたのですが、第6作『逆転イッパツマン』(1982年~1983年)を最後に、同プロダクション制作の別のオリジナルアニメ作品を放送する枠へと転換、『未来警察ウラシマン』、『OKAWARI-BOY スターザンS』と放送したのち、原作物であるこの「メカドック」へと移行したわけです。クルマ好きだった私も、当時通っていたそろばん塾の待合に置かれていた週刊少年ジャンプで毎週楽しみに読んでいた作品のアニメ化に大変期待したわけですが、残念ながら2クールでの番組終了でした。

ところで、なぜ『よろしくメカドック』の時間にこの『二光テレビショッピング』が流れたのか、すごく疑問に感じます。アニメーションの視聴者層、また夕方の時間帯、ということを考えたら、これを観て購買意欲がそそられる人が果たして何人いたのかと、不思議でならないのです。そもそも、これらテレビショッピングが多く放送されていたのは、主婦の皆さんが家事を終え一息ついた昼寄りの午前中や、昼食を終えてから子供たちが下校してくる前の午後の昼下がりなどが多かったわけです。ただ、この回に関しては、紳士用ベルトの販売ということもあって、土曜日の夕方のひとときをお子さんと一緒にアニメを見て過ごされているパパさんに向けてのものだった可能性もありますが。

ご当地企業ではない企業による中京圏ローカルCM【その3】



申し込み電話番号を各地の電話番号ごと差し替えて歌に乗せていたテレビショッピングは、『二光お茶の間ショッピング』とともに、この『日本文化センターテレフォンショッピング』が代表的な例になります。

見知らぬ土地を訪れていて、いつものように何気なくテレビショッピングを見ていると、最後の最後、電話番号の部分でズッコケたものでした。80年代から90年代にかけてテレビショッピングが非常に隆盛を誇り、平日の午後を中心に多く放送されていましたので、日本各地でその土地その土地でおなじみの電話番号がその土地の人たちに刷り込まれていたのです。なので、よその土地の電話番号で歌われているとなんともいえない違和感を感じました。そして、みんながおのおの、自分の地域の電話番号が一番曲に対してしっくりきていると思っていたのです。

90年代になると、各地で局番そのものや番号の数字の数が増えたりなんかして、途中で電話番号が変わってしまった地域も多い中、名古屋版に関しては変更ないまま続いたため、中京圏に関しては世代間の相違などもなく、多くの人たちの共通認識となっていたのではないでしょうか。

もちろん、この『日本文化センターテレフォンショッピング』も、名古屋版がベストマッチであることは言うまでもありません(笑)。

ご当地企業ではない企業による中京圏ローカルCM【その1】



この地方でのみ流れるCMを流すのは、何もこの地方に拠点を置く企業だけではありません。

所謂「テレビショッピング」は、申し込み電話番号を各地域で替えていたため、当然放送されるものも地域ごとに差し替えていました。現在では0120局番だったり、テレビショッピング自体少なくなったためそもそも見かけなくなったりしてしまいましたが…。

『日本直販テレビショッピング』や『アルインコテレビショッピング』は電話番号を読み上げるだけでしたが、『日本文化センターテレフォンショッピング』と『二光お茶の間ショッピング』は、地域名と電話番号を地域ごとに歌に載せていました。なので、よその地域に出かけてたまたまその地域のバージョンを見た時、ものすごい違和感を感じたものです。そして、私にはやはり慣れ親しんだ「♪名古屋、ゼロゴーニー~…」が一番しっくりくるのです。
著者近影(ウソ)

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