名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

愛知葬祭(愛知冠婚葬祭互助会 現:レクスト)

送り火



今日がお盆休みの最終日だったという社会人の方も多いのではないでしょうか。

一般的に、お盆の迎え火は8月13日(地域によっては7月13日)の夕方に焚き、送り火は16日の夕方に焚くものなのだそうです。この火を使って盆提灯にも火を灯します。CM中、高田美和さんが手を添えているのがそれですね。ただ、現在では防災上の理由から火を焚かず、電球式の盆提灯を灯すだけにして済ますことも一般的になっています。

ご先祖様を見送ったら、明日からはこの世に残った人々に、日常が戻ってきます。

抽選で2,000名様



バスタオル、新巻鮭、中条きよし公演、はいいですけど、高田浩吉・美和親子に関しては「抽選」というのは当てはまらないような気がするんですが・・・。

東海地方の平野部でも雪



完全に、雪の積もった日という設定になっており、これだと冬の時期にしか放送できません。後年の『愛知葬祭』さんのCMにここまでの明確な季節感は描かれていませんでしたが、この頃は季節毎に差し替えられていたのでしょうか。

6日夕方まで東海三県で大雪恐れ 名古屋市内は2.4℃の厳しい寒さで雪も 岐阜市は7センチ積雪(CBCテレビ)

今冬は雪が多いですね。子供の頃だったら物珍しくて嬉しかったのかもしれませんが、歳を取ってみるとただただ寒くて仕方ないです。生命の危険すら感じます。

平安通と志賀本通のあいだに



この『愛昇殿』さんのCMのバックに流れる音楽が懐かしいですね。私には平日の夕方の感覚が蘇ってきます。

ところで上のCMは「若葉通愛昇殿」オープンの告知となっていますが、こちら現在も「愛昇殿レクストの杜・若葉通」の名称で営業されています。「大曽根電話局」(当時・現:NTT西日本大曽根ビル)前とのことですが、大曽根の中心部からはかなり離れており、名城線の駅で言えば大曽根の一つ西の平安通駅と更に一つ西にある志賀本通駅の間、という位置にあります。

この “若葉通” ですが、私はここの通り(名古屋環状線)の愛称が若葉通というのかなと思っていたのですが、実は地名なのだそうで、この付近の名古屋環状線を中心にした沿道の区画の住所が「若葉通」なのです。同様に、駅名にもなっている「平安通」、そして「志賀本通」も地名なのだそうで、おそらく地元以外の大半の方が、これらの名称は通りの名称だと思われているのではないでしょうか。

「大曽根愛昇殿」と名付けたかったところを、大曽根まで実際にはかなり遠いために、大曽根に繋がっている通りの名前を拝借したのかなと思っていたら、実際に所在地の住所が “若葉通” だというわけです。

名古屋の名古屋



『“名古屋” 愛昇殿』と言われても、名古屋市内には多くの「愛昇殿」がありますので、果たしてどこのことを言っているのだろうか、ということになります。「東京駅」はひとつしかありませんが、東京にあればそのすべての駅が「東京駅」になりはしないかという屁理屈も耳にすることがありますよね。それと同じです。

こちらの『“名古屋” 愛昇殿』は、やはりわかりにくかったのか現在は『愛昇殿平和クリスタルホール』という名称になっております。所在地は地下鉄名城線東別院駅の東方で『メ~テレ』さんに比較的近い場所。葬祭場だから「平和」の名前が与えられたわけではなく、実際にここの地名が「平和」だからこの名称になったようです。

ちなみにCM中、近隣施設として名前が読み上げられている『名古屋婦人会館』も、現在では『名古屋市女性会館・イーブルなごや』と改称されています。

改称です



以前、『愛知葬祭』さんの「藤が丘愛昇殿」オープン時のCMを取り上げた際に、地下鉄藤が丘駅の駅名変更について触れたことがあります。

駅名変更は地下鉄の歴史63年で“わずか4駅”…うち1つは「藤ケ丘駅」が「藤が丘駅」に 今回は?(東海テレビ)

で、その “今回は?” ・・・というわけなんですが、「市役所」駅を「名古屋城」駅に、「中村区役所」駅を「太閤通」駅に改称する意向とのことで。

「市役所」→「名古屋城」への変更案提示 名古屋市の地下鉄の駅名の検討会議 観光案内の効果高いと(メ〜テレ(名古屋テレビ))

今回とりあげたCMは「太閤通愛昇殿」建設中の告知です。こちら現在は「愛昇殿レクストの杜太閤通」に改称していますが、太閤通の名はそのままです。またもや地下鉄の駅が「愛昇殿」の斎場に合わせた名称に改称されることになるわけですね。

ヶ & が



『愛知葬祭』さんの新しい葬祭場がオープンする際に、静止画のCMで告知するというのは比較的よく見かけるものでした。告知される内容の定番は、当時CM出演していた高田浩吉・美和親子がオープン記念に招かれて、お客様を出迎える(招かれた人が招くというのも変な感じですが)というイベントで、実際に高田浩吉さんご本人によるナレーションで告知されることもありました。

ところで、今回取り上げたのは「藤が丘愛昇殿」のCMですが、以前の「藤が丘」は、駅名の表記が「藤ヶ丘」であったこともあって、私のように遠方から藤が丘にやってくる人間にとっては、どうしてもこちらの “ヶ” の印象が強く、未だに “が” の藤が丘に違和感を感じるのです。実際に居住している方はそんなこと感じないのでしょうが・・・。

藤が丘という街自体が新しい街ですが、その名称自体が誕生したのは1969(昭和44)年に地下鉄東山線藤ヶ丘駅が開業した際。実は地名よりも駅名のほうが先だったということになります。翌年、周辺地域の住所も駅名に合わせて変更されますが、その際、駅名とは異なり “が” が用いられたことにより、駅名と地名が乖離してしまいます。結局、2004(平成16)年に由来であるはずの駅名のほうが後発の地名のほうに歩み寄ることになるわけですが、これは “が” のほうがマイルドに感じられて印象がいいからでしょうね。

名古屋市内に同様の例がもうひとつあります。それが「星ヶ丘」ですが、こちらは地名も “ヶ” が用いられており、乖離は起きていない・・・はずですが、近年星ヶ丘近辺に新たに名付けられた地名や新たに作られた施設などではむしろ “が” が用いられるケースが散見されます。やはり、“が” のほうが印象がいいということなのでしょうね。

でも、やっぱり私には “ヶ” のほうがしっくりくるんですよね・・・。

実は私たち・・・だったんです



現在では明確に『レクスト』という企業名を明らかにしていますのでわかりやすくなったのですが、数年前までは、ブライダル事業の『高砂殿』(のちに『ザ・グランドティアラ』)さんと、葬祭事業の「愛知葬祭」(のちに「愛昇殿」)さんで、それぞれが全く別々にCMを放送し、本来の社名である『愛知冠婚葬祭互助会』という名称が表に出ることがほぼなかったために、二者が同じ企業の事業だという認識がほぼされていなかったのではないでしょうか。

でも、このCMでは珍しく「高砂殿・愛知葬祭グループ」と名乗っていますね。このCMを見れば、まさに “目からウロコ” になるんですが、放送されたのは一時のことですから、この事実はまたすぐに忘れ去られていたのではないでしょうか。

ちなみに、お問い合わせは「高砂殿のセールスマンへ」と言ってます。愛知葬祭さんのほうに問い合わせてたら駄目だったんでしょうか。

もし願いが叶うのなら



岡村孝子さんの歌唱が切ない感じで胸が締め付けられるような気がします。いわゆる「命のリレー」がテーマになっているCMですが、身近にありそうな風景をバックに何気ない日常の “歩み” の場面を切り貼りしていくことで、視た人が各々自分の人生に重ね合わせることができるように作られているのではないでしょうか。

健康上の理由で、仕事終わりに30分から1時間程度歩いてみたりしているのですが、何十年ぶりとかに自分の通っていた学校のそばまで歩いて行ってみたりしています。もちろん、同じ街の中にずっと住んでいるので、行こうと思えばすぐに行ける距離にあるのですが、なかなか用事でもなければ学校なんて行くこともありません。私くらいの年齢で全うな人生を生きておられる方でしたらもう子供さんがいて、その子を迎えに行くとか授業参観や運動会に行ったりすることなどで、学校に立ち入ることもあるのでしょうが、それがない。

学校を出て既に30年とか、そんな長い年月が過ぎてしまっているのですが、案外、校舎や周りの環境が30年前のあの頃とさほど変わってなかったりして・・・。あの頃でもそんなに新しい建物だと思わなかった学校の校舎なのに、今のお子さんたちも私たちが使っていたものと同じものを使っているのかと思うと、なんか申し訳ないというか・・・。でも思い出は、私たちの記憶と今のお子さんたちの記憶が同じものになるんだなと思うと、すこし感慨深かったりもします。お子さんをお持ちの方にはそれが喜びに結びついたりするのだろうなと今更ながら気付いて、これまでの人生を悔いてみたりしています。

ところで、個人的な話ですが、最近ある賞をいただけることになって、私が希望するものを申し出れば予算内で賞品として差し上げる、とのことでしたので、私は「お嫁さんをお願いします」と申し出たのですが・・・。





・・・私の願いは叶わないみたいです。

私はご先祖様になれない



自分がいまここにあるのはご先祖様がいたからですね。それを思うと、おのずとありがたみの感情が沸いてくるのですが、ここで私がそのご先祖様からの受け継がれてきたバトンを落としてしまうことになってしまったわけですから、すごく申し訳ない気持ちになってしまいます。

著者近影(ウソ)

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