名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

ねのひ・ヤマイヅミ(盛田)

百薬の長



今月3日にお亡くなりになっていたことが先日わかった八奈見乗児さんが、1999(平成11)年ごろ「清酒ねのひ・百薬の長」CMでナレーションを担当していました。

声優の八奈見乗児さん死去 「ヤッターマン」のボヤッキー役など(時事通信)

90歳ということは、一昔前であれば大往生とよばれるくらい長命だったということになりますが、数年前にリタイヤをされた頃のお声は、往年の八奈見さんのそれと比べると、やはり張りのない、スピード感のないものとなっていたことは私も感じていました。おそらくご本人がそれを最も良しとしなかったに違いありません。

最初の訃報は「巨人の星の伴宙太役でおなじみの」と出たため、私や周りは「いや、ヤッターマン(他、タイムボカンシリーズ)のボヤッキーだろ」と一斉に不満の声をあげたのですが、あのタイムボカンシリーズの三悪トリオ、小原乃梨子さん、たてかべ和也さん、そして八奈見乗児さんが繰り出す、ノリにノったアドリブや名ゼリフの連発は、まさに主役を食っていました。未だに何かボタンを押すときには「ポチっとな」と言い、女子高生を見かけると「全国の女子高校生の皆さん」と無意識につぶやいてしまう。私の中には八奈見さんのお声が満遍なく染み込んでいるのです。

安住紳一郎アナ 「金スマ」ナレーション・八奈見乗児さん追悼「私のとっても大きな財産になっております」(スポニチアネックス)

「金スマ」の八奈見さん。「ぴったんこカンカン」の滝口順平さん。私と同世代の安住さんにとっては、お二人と一緒にお仕事ができたことが本当にうれしかったのではないでしょうか。また、地元CMをこよなく愛する私にとっては、この声優界のレジェンドのお二人が、ともにこの地方のご当地CMのナレーションを担当されていたことがあるというのも感慨深いのです。(「清酒ねのひ」CMに関しては田の中勇さんもナレーションをされていたことがあります)

身を立て名を上げ



『ソニー』の二人の創業者のうち、盛田昭夫氏は名古屋市の出身。ご実家は「清酒ねのひ」のあの『盛田』さんであります。この事実、話としては小耳にはさんだことがある程度の感じで、あまり話題にはならないような気がします。どうしても愛知県の方々は自身で出身を語りたがらないし、周りの人も誰それが愛知県出身だということを言わないからかもしれませんね。

キユーピー拳母工場が生産終了 2023年を目途に(みんなの経済新聞ネットワーク)

『キユーピー』の創業者、中島董一郎氏も現在の西尾市の出身。なんとこの地方の方だったんですね。こちらに関してはご存知なかった方が多いのではないでしょうか。ただ、中島氏は東京での成功ののちも、生まれ育った地元への貢献は欠かさなかったそうです。それを思うと、今回の豊田からの撤退はご存命であれば大変心を痛められたのではないかと想像できます。

味噌から出た溜



以前、同じCMを取り上げたことがありますが、そちらは「しょうゆ」のCMでした。でも、今日取り上げるのは、最後のカットだけ差し替えて「みそ」のCMとなっています。よくよく考えてみると、しょうゆもみそも杉の樽で製造されるものなので、間違いではないのかもしれませんが、ただ上に石の重しが載せてあるというのはもしかして「みそ」の樽?。それともしょうゆもこのように熟成するのでしょうか?。しょうゆは、みその製造工程の途中で抽出されたもの、ですからね。

姿がミエない



早見優さんの出演ですが、CMソングを歌っているのは中尾ミエさんなんですよね。ミエさんの出演はない前提であえて歌だけ歌ってもらった、ってことなんでしょうか。

声を大にして



「アメトーーク」でテレ朝謝罪 大阪・西成へ差別的表現(朝日新聞デジタル)

声を上げたほうの勝ちということでしょうか。そもそも勝ち負けで話をしたくはないのですが・・・。

「西成に育ったら、それは罪ですか?」 『アメトーーク!』で差別的表現、西成高校の校長が問いかける。(ハフポスト日本版)

誰もそんなこと言ってない・・・・・・・とは言いません。むしろ世間での評価は仰るとおりかもしれません。ただ、今回の『アメトーーク!』での扱い方を、それと同じだと言ってしまうのは違うかと思います。よその人が特定の地域のことを適当な思い込みや蔑視で語ってはいけないと思いますが、そこの住民である(であった)人が言う分には “差別的表現” には当たらないのではないかと。

それに、これがだめなら、愛知だったり名古屋だったりに対する、関西の某地方局や東京の大手出版社による誇張を交えた地域文化蔑視や人格攻撃キャンペーンのほうが、よほど “差別的表現” に当たると思いますが、これに関してはとかく問題にもなりません。もちろんかの地のように、皆さんが声を大にして反論することもないので、勝手に正当化されてしまっているだけなのです。

DU



「ヤマイズミ」ではなく「ヤマイ “ヅ” ミ」です。

CMを見ただけではしょうゆの一ブランドということしかわかりません。実は「ヤマイヅミ」は、あの「清酒ねのひ」でおなじみの『盛田』さんの食品ブランドでした。1665(寛文5)年に清酒製造を始めたことが『盛田』さんのはじまりですが、1708年には味噌とたまりの醸造を開始しています。明治時代に突入するのと同時にしょうゆの醸造も開始し、これらの商品を1992(平成3)年まで「ヤマイヅミ」というブランド名で展開していたというわけです。

印象的なオリジナルCMソングを持つCM【その5】



なんでしょう、この疾走感(笑)。一瞬『ザ・ハングマン』(朝日放送)のイメージが頭をよぎりましたが、80年代の特撮の主題歌やアニメソングのような真っ直ぐでイカしたCMソングです。私にはこういう「クサい」くらいの曲が大好物です。

なんせこの曲、“ねのひオリジナル” ですからね。知多半島のお酒のCMがこの完成度で発信されていたことを考えたら胸が熱くなります。

醸造コンプリート



以前、東海地方はお酒“以外”の各種醸造が盛ん、と書いてしまいましたが、これは、知多半島に関しては当てはまりませんでしたね。だってお酒作りも盛んですから。

こうなると、愛知県という土地は、醸造に関してはフルコンプと言っていいのでしょう。

著者近影(ウソ)

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