名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

コーミ

永遠にコーミソースの人



31年前の山本陽子さんです。

山本陽子さんの所属事務所がコメント発表、死因は急性心不全(スポーツ報知)

徐々に生命力が失われてゆく死もありますが、突然やってくる死もあるわけで、自分の死に果たしてどちらが与えられるのか推測すらできませんが、でもどんな場合でも生と死の境界線はあまりにも淡々としています。こちらの感情とは裏腹に・・・。生涯独身で通された山本さんの最後の時間がどうだったのかを思うと、身につまされますし胸が痛いです。

『山本海苔店といえば山本陽子』ギネス認定も!57年にわたるCM出演に感謝(サンケイスポーツ)




いえやはり、コーミソースの山本陽子さんですよ。それは山本さんがCMに出演しなくなっても、山本さんがいなくなっても、永遠に変わらないんです。

続・のんでヒ・ロ・飲。



CM自体は同じものを使用していますが、商品が別のものです。以前取り上げたCMは「トマト&アロエジュース」、今回のCMは「トマト&ウーロン茶」です。

味が想像できないのですが・・・トマトとウーロン茶がそれぞれ主張してそうです。

赤ぉーておいしい



明石家さんまさんが「コーミケチャップ(ソース)」のCMに出演していたことがあるなんて、こちらの動画を見るまで知りませんでした。

ちなみにこの動画には、以前取り上げたことがある桂きん枝さん親子出演の「コーミソース」CMも含まれています。そしてこの動画、どうも大阪地区での放送を録画したもののよう。やっぱり、大阪地区のみ現地のタレントさんを起用して別バージョンが制作されていたということなのでしょうか。それともこれらは地元中京圏でも放送されていたのでしょうか。ちなみに、翌年(1981年)に中京圏で放送された「コーミソース」CMには、既に山本陽子さんが出演されています。

NHKでコーミソース



先週金曜深夜放送のNHK『今夜も生でさだまさし』にゲストで登場した美濃市出身の野口五郎さん。さださんが読んだ「天ぷらは天つゆで食べたい」という内容の視聴者からのハガキに対し、「天ぷらにはコーミソースをかけて食べる」とお答えになりました。

NHKで「コーミソース」と商品名を出してしまったことがアウトだったんですが、もともと「生さだ」ではわざとさださんが商品名を挙げたりすることが多く、その都度プロデューサーさんが始末書を書いて処理しているそうなので、今回も特に問題はなかったのかもしれません。ただ野口さんご自身は「やってしまった」という感じの表情をしていましたが・・・。ベテランの方ほど、NHKの番組で商品名を出してしまわないように気を遣っておられるでしょうからね。

しかし、この地方出身の方にとって、世代を問わず「コーミソース」は根付いているんですね。野口さんが東京へ出られて半世紀以上という年月が経っているはずですが、それでも咄嗟に名前を挙げてしまうんですから。

コーミソースの人



女優・山本陽子さん(79歳)「80代が楽しみ。漣でも荒波でもきた波に抗わず乗っていきたい」|美ST(magacol)

ジーンズも着物も似合う。ましてや御年79歳。こんな年齢の重ね方をできるのは、選ばれた存在であることもあるのかもしれませんが、ご努力もあってのことでしょう。

記事内では『山本海苔店』さんのCMについてのみ触れられていますが、私たち東海地方に育ったものにとって山本陽子さんは、いまも「コーミソースの人」であり続けています。

ちびちゃん



一瞬、山本陽子さんに自分のこと呼ばれたのかと思ってしまいました。

ちなみに『コーミ』さんのこの「ちびちゃん」、今も販売が継続しているんですが、この頃(昭和50年代)は6種類あったものが、現在ではこいくちソースのみが残されているみたいです。手ごろな大きさの焼そばソースやお好みソースがあると重宝すると思うんですが・・・やはり “チビ” は役に立たないですかね、と自嘲気味の小っちゃいオジサンなのでした。

Tokyo Familiar



これは関東地区で放送されたもののようです。それも、スポットとして放送されたのではなく、番組の提供社の中に『コーミ』さんが名を連ねている。つまり、1987(昭和62)年頃の段階では東京などでもある程度認知されていたということになるわけですが、以前も話題にしたとおり、スピードワゴンのお二人が東京でネタ中にこの超有名コピーを話題にして観客に伝わらなかったそうで、ほんのちょっとの世代の違いで、認知されていたりされていなかったりするということですね。先日取り上げた『木曽路』さんのケースと全くの逆の例ということも言えるかと思います。

これがオトナの味



オジサンはこの歳でまだ大人の味を知らないでいるのに・・・

親しまれた看板



1983(昭和58)年の年の暮れに放送された『コーミ』さんのCMですが、山本陽子さんの背後の壁に長らくおなじみだったあの「コーミソース」の看板を掲げたビルの写真が映っています。桜通が堀川を跨ぐ桜橋のたもとにありましたよね。桜通が泥江町の交差点でほんの少しだけ角度を変えるために、国際センタービルの陰にならず名古屋駅付近のビルからもよく目立つ看板です。

あれだけの大きな看板を掲げていたので、あそこが『コーミ』さんの本社なのかと思いがちですが、本社は東区芳野、名鉄瀬戸線尼ケ坂駅に近いところで、全然違う場所だったりします。桜通沿いのあのビルは「星光桜通ビル」というビルで1982(昭和57)年10月の竣工。このCMが放送されたちょうど一年ほど前にできたばかりということで、このCMもあの看板を掲げたのに合わせて制作されたのではないでしょうか。『コーミ』さんの看板ではなくなったあと、近年はあの某黄色いパンダの看板の印象が強かったですが、今もそうでしょうか(ここのところ名古屋に行けていないので確認が取れません)。

いまはこの味



以前、『コーミ』さんの「トマトケチャップ」CMでは、ソースのCMでは定番だった「値段は高いがいい味です」のコピーではなく、「いまはこの味」というコピーが使用されていたと話題にしたことがありましたが、これがその頃のCMです。甘さを抑えていることがトマト本来の味を生かしていて、それが他社製品とは一線を画しているのだ、という自信を示しているのだと思います。

著者近影(ウソ)

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