名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

長良川交通公園

何の変哲もなくなる



『長良川交通公園』さんのCMと言えば、私が子供だった頃(40年近く前)は以前も取り上げたように、テレビの画面から水しぶきが飛び出すという斬新な内容でした。↓



私の子供の頃、とは言ってもまだ未就学とか、それくらいの時期の話です。おそらく1980(昭和55)年頃には放送されていたのではないでしょうか。また、出演している家族のファッションから推測するに、制作されたのもそのくらいの時期(70年代後半から80年代初頭)なのではないかと思っています。

ところが、そんな斬新な内容だったのにもかかわらず、今回最初に挙げた1983(昭和58)年のものは後年のものなのに、スライダーから人が降りてくるのもののなぜか水しぶきはテレビから飛び出さず、何の変哲もない内容となっています。ただ、映像自体は水しぶきが飛び出すバージョンと同じものが使用されていて、むしろ水しぶきが飛び出した以降のお茶の間のカットのみが省かれる修正がおこなわれたと言ってもいいでしょう。

気になるのは、これも以前話題にしましたが、1982(昭和57)年頃『長良川交通公園』CMによく似たテレビから水しぶきが飛び出す内容のCMが別の地域でも制作されていたという点です。ひょっとするとそれに何か関連しているのかと。ただ、どう考えてもそのCMよりもこちらの『長良川交通公園』CMのほうが古いもので、先にあったほうが、後から出てきたものに遠慮することもないはず。それを考えると、ますます意味がわからなくなってきますね。

ただ、上の動画では、水しぶきが飛び出すバージョンと、飛び出さないバージョンがセットで30秒CMとして流れているので、1983年当時、飛び出すバージョンが完全に葬り去られていたわけでもないようなのですが・・・。

お“手”を拝借



こちら、東海地方で生まれ育った30代後半以上の方ならご記憶の方も多いかと思われます『長良川交通公園』のCMです。「交通公園」とありますが、CMはプールに関するもので、夏場にしか放送されていませんでした。それでも先日話題にした『三好流水プール』同様、この地方の夏の定番CMでした。

ご覧のとおり、ウォータースライダーを滑り降りてくる人をテレビで見ていたら、その波飛沫が画面から飛び出して、見ている家族がびしょ濡れになる、という展開のCMです。

この、テレビから水が飛び出して、それを見ている茶の間が濡れるという展開、石川県の「ホテル高州園」のCMと全く同じなのです。



以前は、ローカルCMを紹介する全国ネットの番組(フジテレビの「火曜ワイドスペシャル」やTBSの「テレビ探偵団」など)がありましたが、こういう番組では必ずと言っていいほど『ホテル高州園』CMが紹介され、おまけに地方ローカルCMにしては斬新なアイデアだと高い評価を受けるのです。ただし、ご覧の通り『長良川交通公園』の方が明らかに古いCM…。このCMを知っている以上、我々はどうしてもモヤモヤした気持ちになってしまいますよね。

ちなみに、この当時の高州園のCM、別のバージョンでは、当時流行っていた『ホンダCITY』のCMの内容もちゃっかり戴いてしまっているので、あの手この手で、まぁ…そういうことなんでしょう(笑)。

著者近影(ウソ)

記事検索
アーカイブ
コメント
カテゴリー
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

アクセス数

    • ライブドアブログ