名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

愛知ヨーク

その名を名乗らず



1976(昭和51)年の「ヨーク」CMですが、全国ネット番組のスポンサーとなっており、商品名のみを伝え社名は明かされていません。

「ヨーク」を開発したのは、元々「ヤクルト」の原液を製造していた『愛知ヤクルト』という企業で、独自に開発した「ヨーク」の製造販売を開始するにあたり『愛知ヨーク』へと改称します。「ヨーク」は当初から全国販売されていたのですが、東日本への商品供給は『ヨーク本社』(現:日清ヨーク)が設立され担当し、『愛知ヨーク』社は西日本への供給と、棲み分けがなされたわけです。そのために、おそらく企業名を名乗っていないのでしょう。全国に放送されるので、社名を明かす場合は、連名で表記するか、地方局ごとに差し替えをする必要が生じるからです。

CM中、学校の敷地内に進入してきた「ヨーク」のトラック。よく見ていくと、ドアには「ヨーク本社関東工場」と書かれているのが確認できます。CMは東京で、『ヨーク本社』主導で制作されていたことがわかるポイントとなっています。

ヨーク無きヨーク



1980(昭和55)年頃の「ヨーク」CMです。以前ご紹介したCMは覚えているのですが、こちらの記憶はありません。数年の違いだとは思うのですが・・・。

東北地方で放送されたものとのことですので、以前も申し上げたように「ヨーク」製品が広範囲に流通していたという何よりの証拠になっていますね。ただ、関東よりも東に流通する製品は『ヨーク本社』(現:日清ヨーク)が製造した製品だったそうです。『ヨーク本社』は関東以東向けの「ヨーク」シリーズを製造・流通させるために設立されましたが、単なる協力会社として設立され、当初から資本的な関係はなく、のちに日清グループの傘下となり現在に至っています。後々資本が変わった、というのでしたらよくある話だと思うのですが、当初からというのがなんとも不思議な感じですね。

食べるタイプの固形ヨーグルトである「コア」の商品名は、現在でも「コアコア」として『愛知ヨーク』さんが受け継いでいますが、社名の由来ともなった飲むタイプの液体ヨーグルト「ヨーク」の名は現在、両社ともに使用していません。この辺も不思議ですね。社名には受け継がれているのに・・・。完全に関係性のなくなった『日清ヨーク』さんのほうにその名が受け継がれないというのはわかるのですが、実際に開発した『愛知ヨーク』さんの側も敢えて別の商品名に変更されているのです。

ごっくん



給食で出てくるヨーグルトは必ず「ヨーク・コア」でした。引っ越した先の県外の学校でもそうだったので、この商品は比較的広範な地域に出荷されているのだということは子供心にも判っていました。現在では関東・中部・近畿・九州でヨーク製品を見かけることができるそうです。

同じく愛知発祥の製品で学校給食の定番と言えば、「ミルメーク」の存在も忘れてはなりませんね。私が住んでいた某市の給食では、ミルメークがつく日は大体月イチと決まっていて、この日はみんな朝から給食の時間を楽しみにしていたものです。牛乳がキライな子でもミルメークを入れたらたちまち飲みきれてましたし、その日休みの子でもいれば、要領の良い子がその子の分まで貰って(今では無理な話ですよね)"ダブル"の味を堪能していました。

ただ、割と広範囲に亘りミルメークの存在を知っている人がいるので、愛知から生まれた製品だと知ったのは大人になってからでした。
著者近影(ウソ)

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