名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

サンビシ

ニッチなロングセラー



暑いですね。こんなときには冷奴みたいなものが食べやすくて良いんでしょうけど、じゃあって、毎食冷奴にするというのもすぐに飽きそうです。

そんな冷奴専用のたれを、40年も前に『サンビシ』さんが販売していたんですね。ニッチにもほどがあります。もちろん、冷奴にしかかけては駄目というわけではないので、焼き魚にかけるだとか、たまごかけごはんにかけるだとか、いろいろチャレンジしてみてもいいはずです。

・・・だったら、お醤油でいいだろう、って話になってしまうのかもしれません。ただ、現在でも『サンビシ』さんの商品ラインナップの中にこの「冷やっこのたれ」が含まれており、なにげにロングセラー商品だったりするのです。



なべたべな



たしかにかした(確かに貸した)
るすになにする(留守に何する)
だんながなんだ(旦那がなんだ)

回文で昼下がりの専業主婦の欲求不満と転落を謳っているのでしょうか。

家庭に冬の到来が予見されるのなら、今夜の夕食は鍋にでもしてみませんか、奥さん。



ところで、「湯気まで美味い」だけ回文でもなんでもないのはなぜ?

異常が暴く正常



「料理つゆ」という商品のCMで、このアルプス感だったりヨーデルを採用したというのもすごいですが、着想に至ったきっかけでもあったのでしょうか。このシチュエーションがなければ、たとえば通常のバーベキューなんかのシチュエーションだったら、一転して「料理つゆ」のCMとしてはいたってオーソドックスなものになるはずです。

先日の『ゴゴスマ』(CBCテレビ)の放送で沢アナが「現在の異常な暑さは、実は太陽の勢力としてはこの時期の正常で、ただ例年だと梅雨空がそれをシャットアウトしてくれているだけ」と解説されていましたが、これもまさに異常な状況だからこそわかる正常な状態だと言えるのかもしれません。ただ、この場合に関しては、その正常が我々にとっては異常なのですが・・・。

とにかく私は、暑いと言いたいだけなのです。

父の日を別の視点で



自分の息子や娘に「お父さん」と呼ばれる人生を歩みたかった。

「20代男性デート未経験4割」の背景は?「恋愛は必要ないもの」、欲しくても手に入らない「高級品」になっている!?(TOKYO FM+)

男は自衛隊員だった 浜名湖「120人乱交パーティ」逮捕された主催者カップルの素性(NEWSポストセブン)

40代から50代の世代に節操がないのに、20代から30代の若者が恋愛や結婚に対して慎ましい、という報じ方には疑問を感じます。そもそも人それぞれだし、「草食系」という言葉が生まれたのは我々団塊ジュニア世代が20代30代だったころの恋愛観や結婚観に対してです。それと何も変わっていないのに、当時は揶揄をされ、いまの若者にはなぜか世の中みんなで懺悔しましょうと呼びかけている。

選びたくても自分に選択権のない道が世の中にはいくらでもあるんです。それは時代とか世代とか、関係ない。父になれなかった人間にも平等に父の日が訪れます。

さけみりん



「サンビシ・酒みりん」CMですが、実を言うとみりんってお酒なんですよね。

ちなみに、三河出身の私としては「みりん」というと、よそ者になった今でも、~してみりん(=~してみなさいよ)という三河弁を思い出してしまいます。

安心安全



安全・安心な東京五輪 「できない」64% 毎日新聞世論調査(毎日新聞)

主張の筋が通っていれば、みんなついてきてくれると思うのですが、ご都合主義だから、それが詭弁だろうが正論だろうが、信用してもらえないんですよ。言えば言うほど言葉が軽くなっていく。

ストレート梅雨



近畿・東海が梅雨入り 近畿は統計史上1位の早さ(ウェザーマップ)

なんだか “ストレート” に梅雨がやってきてしまいました。とはいえ、近畿ではこれまでの最速よりも6日早い記録になったのに対し、東海地方はこれで統計開始以来2番目に早い記録なんだそうで、この地方が雨が多い地域でもあるということがなんとなくわかる現象ですね。

密かなオマージュ



昨日、藤田まことさんに関する話題で、90年代は『サンビシ』さんのCMにも出演していたと記しましたが、その藤田さんと入れ替わるように『サンビシ』さんのCMに出演するようになったのが、役所広司さんだったというのは以前にも話題にしたとおりです。役所さんバージョンのCMは、どちらかというと藤田さんの前に同じく出演していた大和田獏さん時代のCMの印象を引き継いでいる感じがしますね。

そんなこんなで、ひとつの企業のCMも長いスパンで捉えると、出演されるタレントさんが変更になったり、サウンドロゴが変更されたり、我々の知らないところで例えば制作会社が変更になっていたりすることなどもあるのかもしれませんし、いろいろと移り変わりもあるのでしょうが、そんな中で、密かにそっと不変な何かを忍ばせていたりすることもあったりして・・・。この『サンビシ』さんのCMに関しては、役所さんの背後で奥様役の方が踊りながら歌っている歌、これが実は1983(昭和58)年当時のCMに使われていた音楽(歌詞無し)と同じだったりします。私も、この1983年のCMを再び見つけた時「こんな曲、あったなあ」と懐かしく思えたもので、明確に『サンビシ』さんのCMソングという位置づけではないのですがこれほど印象的なのだということに加え、軽くアレンジを加えながら10数年の時を経て密かに採用されている辺り、これは企業サイドか制作サイドかはわかりませんが、オマージュ的に用いている意図が感じられます。アニメ『ドラえもん』が大幅リニューアルされた際に起用された主題歌「夢をかなえてドラえもん」に、それまで使用されてきた「ドラえもんのうた」のアレンジのオマージュが散りばめられているのと似ています。わかる人にはわかるよう、表向きは変化していても、本質は変わらないよという、意思の表明にも感じられるのですが、どうでしょう。

ワンサカ娘はいまいずこ



新型コロナ関連で初の上場倒産、アパレル名門のレナウンが民事再生開始決定(東京商工リサーチ)

『レナウン』さんと言えば、CMソングに小林亜星さんを起用し、「イエイエ」や「レナウン娘」で一世を風靡した、わが国のCMの世界に大きな足跡を遺した企業の一つだったんですが、こんなことになってしまうんですね。ただ、コロナの影響と書かれてはいるものの、既に10年ほど前に中国企業の手に亘ってしまっていたようです。

倒産と言っても、現在では「民事再生」の手続きが整えば、どういう形であれ企業は残る可能性も高いわけで、この地方でも『サンビシ』さんが15年ほど前に同様の状況に陥り、「あのサンビシが」と皆さん驚かれたことと思いますが、現在『ゼンショー』さんの完全子会社となって企業としては存続しています。ただ『サンビシ』さんも、以前のようにタレントさんを起用したCMを数多く放送する、ということはなくなってしまいましたが。

高みの見物



藤田さん、一体どこに立・・・・(笑)。



今年の台風15号では、千葉県を中心に大きな被害が出、特に強風による被害が主だったために、なかなか進まないわが国の無電柱化が取り沙汰されたりしました。そんな矢先、今回の台風19号ではその猛烈な規模から、15号を上回る風による被害が多発するのではないかと予想されていたものの、これを裏切るかたちで、洪水による被害が多発したわけです。

したり顔で予想をしたり、薀蓄を語ったりしたところで、我々は完全に自然にあざ笑われているのです。

「八ッ場ダムが氾濫を防いだ」は本当? 次の台風に備える5つの課題

洪水被害が発生した河川にダムがなく、八ッ場だけに存在しているというのであれば、「八ッ場のおかげ」ということも言えるでしょう。しかし、おそらく洪水被害が発生した河川の上流にも、利水のみならず治水も兼ねたダムが存在しているはずです。つまり、洪水が発生するしないは、ダムのあるなしでは必ずしもないということなのです。

こうして大きな被害が出て、それに打ちひしがれている人が大勢いらっしゃるというまさにその時に、その人たちに寄り添うのではなく、政治的な話をしている、もしくはこの話を無理やり結びつけて政争の具にしてしまおうとする邪な人々が大勢いることに二の句が継げなくなります。

だから、人間は自然に嘲笑われてしまうのでしょうが、でも実際に被害を受けるのは、自分には被害が及ばない事が確実にわかる場所にいて自分の思想信条にのみ固執しているその人ではなく、それとは無関係な人々であるということがなんとも腹立たしい。

著者近影(ウソ)

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