「おいでん」は三河弁の代表格ですね。

方言の中には、他地域の人間には全く外国語のようにしか聞こえないような難解なものもあれば、「おいでん」のように、よほどのヘソ曲がりでない限り元の言葉が何か分かるというものまで、様々です。

私はもう何十年もよその土地に在住しているので、子供の頃話していた三河弁は日常話せなくなってしまっています。それでも、たまに名鉄電車なんかに乗っていると、乗り合わせた親子連れなんかが三河弁で会話しているのを聞いたりすると、なんとも言えない懐かしい気持ちになります。話せなくなっていても、心には染み付いているのです。

そういえば、そんな私でも自然に三河弁に戻れる時がありました。飼い猫に話しかけるときです。やはり、子供の頃親が私に話しかけていた言葉が残っていて、そういうときだけ自然に口から発せられるんでしょうね。