“成人の日”に関連して、だったら着物のCMだろうなんて、安易な気持ちでこのCMを取り上げようと思っていたのですが、今年はあんなことになってしまい、『小林豊子きもの学院』様には何も関係のないことですので、こうして “関係のない日” に取り上げることとしました。

さだまさしさんの “親父の一番長い日” ではないですが、家庭に生まれてきた男の子と女の子とでは、両親が託す思いというものが全然違うと思います。古来から跡取りである男の子の方が大切にされるとか言われますが、いやいやそんなことないです。生まれてくるまでは男の子、生まれてきてからは女の子。端午の節句よりもひな祭り、結婚式だって男性は脇役に過ぎずあくまで女性に光をあてるイベントと言っても過言ではないでしょう。着物だってそう。その特別さは男向けのそれらの “比” ではないのです。(この “ひ” は違う “ひ” ですね)

私は男ですので、晴れの日に臨む女性の皆さんの気持ちを完全にわかることはできません。だからこそ、今回の事件が男性の手によって引き起こされたものであるということが、同じ男性として非常に心苦しいのです。