名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

2020年06月

やまだかつてない躍進



1983(昭和58)年ごろ放送されていた『ポッカコーポレーション』さんの「元気であいさつ」CMです。山田邦子さんの出演ですが、このころ『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)に出演するようになり、昭和の終わりごろから平成初期にかけて数々のレギュラー番組を持つようになってゆきます。果てには冠番組である『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(フジテレビ)を持つまでになるなど、現在に至るまで唯一の “ゴールデンタイムに冠番組を持った女芸人” とも “女性で唯一天下を取ったタレント” とも評されていますが、このCMの頃はまだ、バスガイドのモノマネのネタでおなじみの若手芸人さんという風情でした。

ただ、私が最初に山田さんを認識したのが、TBSで放送されていたドラマ『野々村病院物語』の看護婦役でした。1981(昭和56)年とのことですので、上のCMから更に2年前ということになりますね。山田さんのお父さんが関口宏さんと交友があったそうで、そのつながりで関口さんも出演されていた『野々村病院物語』に起用してもらったと以前お話されていたのを記憶しています。関口さんとはのちに『関口・邦子のびっくりトーク ハトがでますよ!』(読売テレビ)など、バラエティ番組でしばしば共演されているのをお見掛けしました。

山田邦子語った有吉との因縁「お前に言われる筋合いない!」(女性自身)

この記事で語られている方とは、あたかも禍根があるかのような感じにもとれますが、よくよく読んでみるとそうでもないことがわかります。予備知識なく記事を読むと、横山やすしさんとも、まるで一度だけ会って「殺す」と言われたかのように思ってしまいますが、お二人は『スター爆笑Q&A』(読売テレビ)で長年共演されてましたから。

世の中変わるズラ



すみません、今回は静岡県関連のCMです。皆さんにはなんの思い入れもないかと思われますが。

ちなみに、三河弁の代表的語尾「じゃん・だら・りん」。私も三河の出身ですので当然馴染みの用法なのですが、このうち、「じゃん」は静岡県でも同じ使われ方をします。また「だら」は、以前静岡にいくと「ずら」と変わっていました。CMの中でも大泉滉さんのセリフに用いられていますし、私の父方の親類が全員静岡の人だったので間違いのないことです。ただ「ずら」に限っては最近めっきり使われなくなっています。親類のうちでは先日亡くなった80代の叔母が最後の「ずら」の使い手でした。団塊の世代から下の世代の人はおそらく使いませんし、そんな事実も既に忘れられてきているかもしれませんね。ただ、「じゃん」に関しては、“横浜弁” などともてはやされるようになった90年代以後になると、この言葉の用法は静岡を中心に同心円状に拡がった・・・つまり三河弁の「じゃん」も横浜の「じゃん」も静岡の「じゃん」がもたらしたものであるという出所不明の説を唱える方が現れ、ネット上でもそれを鵜呑みにした意見をしばしば見かけます。

ところで、なんでこんな話をしたかというと・・・

堀江氏 リニア中央新幹線に助け船「のぞみが停車する新幹線静岡空港駅作って」(デイリースポーツ)

ただでさえ静岡県内には新幹線駅が多く、またその間隔が短い状況なのに、更にこれ以上駅なんて作れるわけがないんです。ましてや静岡空港は開港時の需要予測の半分程度しか利用者がいない。新幹線の駅を作れば利用者が増えるという甘い算段なのでしょうが、世の中そんなに甘くない。

いまでは「環境問題」のみを盾にリニア建設に抗っている静岡県の知事も、以前は空港新駅設置のほかに、リニア建設の折には県への見返りの要求をほのめかしたこともありました。もっと前には静岡県を通過するのぞみの利用客から「静岡通過税」を徴収したいなどというトンデモ発言をしたことがあります。これらの発言は県にとってはむしろ不利になると身内から非難され、現在では関係者をはじめとしてマスコミからも無かったことにされています。身内の人たちからしてみれば、軽々しく手の内を明かすな、オフレコにしろよ、と言ったところなんでしょうね。

堀江さんの発言にも垣間見られることですが、この問題に関して具体的な数値や状況を隠して適当なことを言う人が多く、その裏には政治的な思惑も隠されていたりしますので注意が必要です。もっと過去の事実に目を向けていかないと、足元をすくわれることになりますよ。

瀬戸の華やで



地元ファンは「気にしないで頑張って」高校生棋士・藤井聡太七段への“脅迫”か 愛知県警が捜査 大一番前に(東海テレビ)

ご本人はこんなことでペースを乱されるような方ではないのかもしれませんが、たとえそれが愉快犯程度のものだとしても、この時期にこんな低レベルなことをしでかす人間が許せません。愛知県警の皆さんには威信をかけて容疑者を検挙していただきたい。

のぞみかなわず



リニア、27年開業困難に 静岡知事、準備工事認めず(朝日新聞デジタル)

こういう返事しか返ってこないことは私ですらわかっていたことですので、金子社長も内心馬鹿馬鹿しいと思いながらわざわざ東京から来静したのかもしれませんが、それでも最大限の誠意を示しておかないと今後もどんな言いがかりをつけられるかわかりませんので、やむなく貴重な時間を割いたということなのでしょう。

当初、水問題だったものが、いつの間にか南アルプスの環境問題へとすり替わっています。回答を求めておいて、いざこちら側が回答を用意したら、それをかわすかのように違う話をしはじめる。その繰り返しでもう3年以上の年月が過ぎようとしています。そして、昨日・・・でした。

SNS上やニュースサイトのコメント欄などをくまなく見ていくと、静岡を通らない遠回りなルートに変更すべきだという声が意外と多いです。この意見は表面上、静岡県側の妨害を退け、JR側に寄り添っているかのような体裁をとっているのですが、本音の面では実は違います。静岡県の人々にとって、リニア新幹線が開通してしまうことへの懸念として、東京までの所要時間のことが常に念頭にあります。いや、リニアが開通したところで、静岡と東京間の所要時間が延びることは絶対にありません。むしろ東海道新幹線のダイヤに余裕ができたりすることで時短も実現するかもしれません。ただ、所要時間の懸念というのは、静岡と東京のことではなく、実は名古屋・東京間の所要時間のことなのです。

現状、静岡・東京間で約1時間、浜松・東京間でも約1時間半弱の所要時間となっています。対して、名古屋・東京間は約1時間40分弱と、静岡県内の全新幹線停車駅で名古屋駅をはじめとした愛知県内の全停車駅より優位に立っているのですが、これがリニア開業後、名古屋・東京間は40分程度になってしまい、浜松はおろか静岡ですら、対東京で名古屋に所要時間で負けてしまうことになるのです。これがもし、ルートが遠回りに変更になって、10分でも15分でもリニアの所要時間が延びれば、少なくとも静岡に関しては名古屋と対等に張り合うことができるというわけです。

巷間の声を辿っていくと、例えばリニア新幹線事業への公的資金投入に関しても、これは元々関西の政財界からの大阪同時開業要請に対し、政府から名古屋止まり期間の短縮を目的に拠出されたものだったはずですが、私が確認した分では一人としてリニア問題で関西を咎めている人はおらず、なぜか全て名古屋及び愛知を咎める人ばかりでした。利権だの政権の忖度を咎めるなら明らかに対象を誤っていますし、環境問題を盾にするのであれば、じゃあ地元住民と揉めに揉めたあげく、過失を装い開港を妨げていた立ち木を伐採までした静岡空港はどうなる、茶畑の拡がる中山間地の山を切り崩してまで造ったのに、現状ガラガラ状態でオーバースペックな新東名の静岡県区間はどうなる、ということだって当然疑問に感じなければフェアではありません。

地元を、おいしく、楽しく。



この地方に本社を構える企業のCMで研ナオコさんが出演しているものとなると、やはり『ミツカン』さんの「おむすび山」CMが思いだされますが、このように『カゴメ』さんのCMにも出演していたんですね。

飯島直子さんが『蒲郡競艇』さんのCMに出演していた頃、ほぼ同時期に『INAX』さんのCMにも出演していたり、米倉涼子さんの『中日新聞』さんと『興和』さん、吉瀬美智子さんの『ユニー』さんと『中日新聞』さん。また歌唱では同時期に『JR東海』さんの「ワイドビューひだ」CMと『メナード』さんの「メナードレディ」CMに楽曲が起用されていた太田裕美さんなど、この地方の企業のCMに出演する女性タレントさんが被ることが結構あって、それはその時に旬のタレントさんだからということと、この地方関連のCMは東京の企業のCMに比べれば圧倒的に数が少ないこともあるのでしょうが、どうしても、おやっと思ってしまいます。

カゴメ本社ビル、トマト収穫の籠(かご)の目をモチーフに建替え 1階にはトマトキッチンスタジオ 22年7月竣工予定(食品新聞)

『カゴメ』さんの本社ビルの建替が発表されました。なかなか趣向を凝らしたデザインで完成が楽しみです。なにより、これだけの大企業になっても地元に本社を構え続けていてくれることが嬉しいですよね。

骨身を惜しまず



70年代から80年代にかけてのCMは少し不気味なものが多かった『モード学園』さんですが、この頃はその印象も少し薄れてきた頃だったかもしれません。ただ、色合いやテンポ感でそう見せようとしていただけで、以前取り上げたものはガイコツが登場したり、上のCMも恐竜の「骨」です。やはりこれだと食事時に放送されるとちょっと・・・って感じですよね。これほど骨がお好きだったのは、単に骨がお好きな方が内部にいらしたからとかなのでしょうか。それとも骨身を惜しまず学業に勤しめよという学生たちへのメッセージ?。

美しい方はより美しく



お二人だったらスッピンでも男性がワンサカ寄ってくるでしょ。

ズッキンカリメア



以前はこのCMのとおり『旺文社LL英語教室』を名乗っていた現在の『ステップワールド英語スクール』。その名の通り、教育関係専門出版社として知られる『旺文社』さんが1975(昭和50)年に設立した『一般財団法人日本ラーニング・ラボラトリー教育センター』によって運営されています。「LL」はもともと「Language Laboratory」、つまり語学研究所という意味で捉えられていた言葉ですが、『旺文社』さんでは、語学(英語)にとどまらず教育全般の振興を図っていく意向をもっており、「Learning Laboratory」=「教育研究の場」の略としているわけです。

ちなみに『旺文社』さんはもともと放送業界に強い係わりを持ってきた企業で、『文化放送』や『ラジオたんぱ(現:ラジオNIKKEI)』の設立に係わったり、現在の『テレビ朝日』の前身、『NET(日本教育テレビ)』の設立母体だったりします。

上のCMでは「旺文社LL英語・数学教室」の生徒募集の告知をしていますが、連絡先は「中京テレビ」となっています。少なくとも愛知県内の教室においては『旺文社』ならびに『日本ラーニング・ラボラトリー教育センター』で募集しているというわけではなかったというわけですね。

ちなみに、中京テレビ制作で、昭和の終わりごろから平成初期にかけて全国各地で放送された学習番組『早見優のアメリカンキッズ』は、『旺文社』さんが英検普及のために企画した番組でした。上のCMが放送された3年のちの1987(昭和62)年から放送開始されています。『旺文社』さんが「ラジオたんぱ」の設立とその後の運営に係わっていることから見て、『旺文社』さんとの提携は、中京テレビがもともとテレビ愛知開局前までは日本経済新聞社傘下だったことと関係しているのではないでしょうか。

センターポジション



で・・・真ん中の少しぽっちゃり目の方は、宮本忠博さんだったんでしょうかね。

子供の声



思わずもう一度見返してしまいました。なにか他の人には聞こえていない声が私にだけ聞こえてしまったのではないかと。でも、実際に女の子の声が入っているみたいですね。

いや、“声” というより、“歌声” だったのでしょうが・・・・。

著者近影(ウソ)

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