名古屋・東海ローカルCM 備忘録

名古屋を中心とした中京圏の70年代から90年代にかけて放送されていたCM動画を主に取り上げています。
動画サイトに数多アップされているCM動画を、自分が探しやすくするためのメモみたいなものです。
…のつもりで始めましたが、最近では単なる愚痴や共感を得られるあてもない儚い自己主張の場と化しています。

2018年10月

EMOTION !



上は『名鉄』さんがCMに小田和正さんの楽曲を起用するようになってから数えて第二弾、2007(平成19)年のCMです。

そして下は、今年10月から開始された『名鉄』さんの新CMシリーズ、“EMOTION !”。「感動」と「行動」を融合させたキーワードとのことで、テーマ曲は小田さんのヒット曲「キラキラ」。東海三県下の皆さんにはすでにおなじみのものではないかと思います。



今回のキャンペーンポスターには「いってきます。あたらしい私に会いに。」と記されていますが、これは上のCMのコピー「いってらっしゃい。おかえりなさい。」のオマージュでしょうか。「いってきます。あたらしい私に会いに。」は、利用客の皆さんに向けた言葉であることは当然として、今後、名駅再開発というビックプロジェクトを控えた名鉄さん自身の決意表明であるのかもしれませんね。

そして、名鉄沿線で育った私にとっては、名鉄電車や名鉄沿線が素敵に映し出されるCMを見るたび「EMOTION」をおぼえるのです。

コメコメCLUB



勝手に名付けました。

コメ兵、コメダで買い取り 法改正で「コメ」タッグ結成(朝日新聞デジタル)



・・・いろんなところから怒られそう。

見知らんミシュラン



“名古屋飛ばし”ついに解消…ミシュランガイド東海3県版発売へ 日本上陸から12年かかる(東海テレビ)

「あえて避けてきたのではない」とのことですが、当然海外メーカーであるミシュランの側に元々そんな意図はないとして、見えないところでのなんらかの横槍があるとかないとかという話も・・・。もちろん、それはミシュランガイド東海版刊行に関する話に限ったことではなく、ですが。

また、ここまで刊行が遅れた件に関して、「なごやめし」のような “ジャンクフード” をメインに据えているような地域だからミシュランも相手にしないんだよ、というような子供の悪口レベルの発言もそこかしこに見かけますが、

大阪「たこ焼き店」激震 ミシュラン掲載13店→1店に激減(産経新聞)

「たこ焼き」の店が13店も取り上げられていたくらいですから、ミシュランガイド自体そこまでフォーマルなものではない、ということです。

逆に、あえてフォーマルという点で捉えた場合でも、東海地方くらいの規模と歴史を有する地域なら、この地方よりも先に取り上げられてきていた各地域と比べても確実に名店が揃っているはずですし、やはり遅すぎたと言っても過言ではないでしょう。

東海地方を取り上げたミシュランガイドの刊行が遅れていた理由を、私はひょっとしたら東海地方という括りではなく、愛知県単独とそれ以外の中部地方に分けたい、もしくは三重県は近畿版と組み合わせたかったからなのかとも思っていました。当の三重県としても、東海地方に組み込まれるより例のインバウンドの取り込みを図る上で「近畿の一員」という扱いにしてもらいたい希望があったはずです。その点では、今回の決定は三重県の政財界の方々の淡い期待が打ち砕かれてしまい、喜びも半減と言ったところかもしれません。

でもひょっとして、「台湾ラーメン」だの「ベトコンラーメン」だの、どこの国の料理だかわからないようなものが多くてミシュランが躊躇していたというのが真相、ということもあり得ますでしょうか。

カネカ違い



東海地方ではいつ放送されたかわからないのですが(まだ未放送かもしれませんので、もしそうでしたら申し訳ないですがネタバレになってしまいます)、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)の10月5日放送回の2本目のVTR「爆笑!小ネタ集」にて、「キムチもやしのパックを開けようとすると、どうしてもキムチの汁が飛び散る」という依頼が取り上げられられ、『イチビキ』さんのブランド「カネカ」の製品が登場しました。

このVTR中、結局どうしてもパックが上手に開けられないということで、打開策を求めてナイトスクープではお馴染みのパティシエ・林裕人先生の元へ行くのですが、この際 “カネカ” の製品であることを知らされた林先生が、その場に同席していた『イチビキ』の担当者さんに「“カネカ” さんにはよくお世話になっています」と挨拶を交わしました。

しかし、ひょっとしてこれは “カネカ” 違いなのではないかと思ったのですが、どうでしょう。

ナイトスクープに登場したパックのキムチもやしを作っているのは、『イチビキ』さんの子会社で岐阜の『カネカ食品』さんです。1953(昭和28)年創業の惣菜・漬物製造メーカーで、1977(昭和52)年に現在の名称へと改称しています。2009(平成21)年に『イチビキ』さんの傘下となりますが、それ以前から上のようにCMを放送していましたね。

ただ、もう一つ “カネカ” を名乗る食品関連企業があります。それは東京に本社を構える『カネカ食品』さんで、こちらは加工油脂やパン酵母、クリーム、パン生地などの製造をメインとするメーカーです。林先生はパティシエですので、おそらく関わり合いがあるとしたら上記のような製品を作っている東京の “カネカ食品” なのではないかと思うのですが。

ちなみに、岐阜の『カネカ食品』さんの “カネカ” は、創業時の名称が「加藤商店」だったことに由来しています。また東京の『カネカ食品』さんの親会社は、樹脂や化成品などを製造する化学メーカー『カネカ』で、その源流はあの『鐘紡(カネボウ)』(現在は以前も紹介したように『ホーユー』さんの傘下である『クラシエ』と、『花王』さんの傘下『カネボウ化粧品』へと分離されています)で、“カネカ” とは『鐘紡』の前身である『鐘淵紡績』の子会社『鐘淵化学』の略称というわけです。つまり、二つの “カネカ” には全く繋がりがないというわけです。

ピンからキンまで



『ミツカン』さんのCMで、“キンジルシ” と言っているのを音で聞いて、『金印』さんとのコラボ商品でも発売したのだろうかと思っていたら、“ピン印” だったんですね。てっきり地元企業同士のコラボなのかと思ってしまいました。

10 seconds



以前、80年代の『グランスパーナガシマ』さんのショー告知CMは5秒の静止画CMだったと記憶していると述べてしまいましたが、こちらを見る限り10秒CMだったようですね。失礼しました。ただ、もう少し簡潔だったCMもあった記憶もあるので、ひょっとしたら5秒のものもあったのではないかとまだ思っています。

今では、番宣CMの一部に10秒のものがあるくらいで、一般のCMでは全くないのではないでしょうか。しかし、80年代くらいは5秒CMとともによく見かけました。他にもここで取り上げたものですと、『七宝みそ』さんのCM(ただ、こちらのCMもやはり5秒CMのほうが多かった記憶があるのですが、思い違いでしょうか)もそうでした。初期の「名古屋テレビグリーンキャンペーン」(当初は「名古屋テレビグリーンスポット企画」)も10秒CMだったそうです。多彩な尺のCMを組み合わせてスポットタイムを埋めていたんですね。

22時54分 - エンリッチタイム -



なぜ、22時54分なのでしょうか。入浴して眠りにつく直前の時間、ということでしょうか。

当時、子供だった私でもよく見かけた覚えのあるCMですので、決して22時54分限定とかではなく、日中でもよく流れていましたが・・・。

33年の時を経て、正真正銘、22時54分にお届けします。

喫茶店文化



コーヒー豆を卸す企業のCMが多いというのもこの地方の特色です。これだけ見ても喫茶店文化が色濃く息づいている証拠ですね。

新しい味



『コーミ』さんの「トマトケチャップ」CMもありましたね。

ケチャップのCMでは、あの「値段は高いがいい味です」のコピーではなく「今はこの味」というコピーだったこともありますが、上のCMでは「新しい味です」となっていますね。

ちなみに、現在のコピーは「いい味、いい笑顔」です。「値段は高いがいい味です」のオマージュとして “いい味” というフレーズが引き継がれていますが、それ以前に、基本的に “味” という言葉を欠かさないのが一貫したポリシーのようです。

ぼくの隣のアイちゃん



やはり関東でも放送されていたんですね。1979(昭和54)年の『マルアイ』さんCMです。アニメーションのキャラクターデザインは、中日新聞に長期連載されていた「ちびっこ紳士」「ほのぼの君」や、「名古屋テレビグリーンキャンペーン」CMでおなじみだった佃公彦さんです。佃さんは東京の方で、元々はこの地方に縁もゆかりもない方なのですが、このCMもそうだったとなると、本当にこの地方での仕事が多い方ですね。

著者近影(ウソ)

記事検索
アーカイブ
コメント
カテゴリー
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

アクセス数

    • ライブドアブログ