昨日、関市に行ってきました。岐阜県博物館のマイミュージアムギャラリーにて開催されている 『熱虫(ねっちゅう)! 昭和アニメ・漫画コレクション ~大切なものはかわらない~』 を観覧するためにです。
岐阜県博物館のある百年公園の広大さに驚きました。そして目と鼻の先にある大きな『貝印』さんの関連企業の工場も・・・。関は刃物の町として有名で、『貝印』さんのほかにも『フェザー』さんと、刃物を取り扱う有名企業の発祥地でもありますね。
でも、これらの企業は早い段階で、東京や大阪へと本社を移してしまっていて、「関の企業」ではなくなっています。関西の一部の大学などでは、国の主導で、産業が発達していた関西から、東海地方へと企業が移転するよう法整備がなされた、などということを講義しているところもあるそうなのですが、その具体例が実際に思い浮かばなくて・・・そんなことが行われたのなら具体例がすぐに思い浮かんで然るべきなのですが、むしろ関のケースのように、逆に終戦後や高度経済成長期に東海地方の町から大都市に流出した例を挙げるほうが遥かに簡単です。
ただ、上に挙げた企業が、現在のように業界を代表するような企業へと成長したというのも、大都市に本拠地を移したからなのかもしれないですね。それもこれも「歴史のif」に過ぎませんが。
ちなみに、『トーヨーキッチンスタイル』さんも以前申し上げた通り、関市発祥の企業ですね。こちらの場合は上の例とは全く相容れなく、東京でも大阪でもなく同じ経済圏内の名古屋に本社を移転、それも移転の時期は比較的近年です。この場合ですとまた話は別となってしまうのですが、でも関市からしてみれば、本社を置いている企業の流出は大問題であるはずです。