子供の頃、当時住んでいた家から100mくらいのところに、同級生の子のママさんがやっている駄菓子屋があり、毎日通っては一日100円のお小遣いで好きなお菓子を買っていました。

しかし、夏場になるとお菓子よりはやはりアイスを買うことになります。この際、以前も話題にした『アンデイコ』さんの「純チョコ」や、今回挙げました「名糖」の「ホームランバー」を買っていました。「純チョコ」のパッケージ裏側を見て『アンデイコ』さんが岡崎の企業であることは子供ながらにわかっていました。そして「ホームランバー」には「名糖」の文字が。子供ながらに、あぁ、あの「アルファベットチョコレート」の『名糖』(名糖産業)だ、『名糖』の “名” は名古屋の “名” で、これも「純チョコ」同様ご当地企業による製品だ、などと思いながらあれから30数年・・・。


最近知りました。

なんと、「ホームランバー」は『名糖』の製品ではなかったのです。「“名糖” ホームランバー」って名前なのに!(笑)。

「名糖ホームランバー」は、東京の『協同乳業』という企業の製品です。なぜ、『協同乳業』の製品に “名糖” の名が冠されているのか・・・。これは、実は『名糖産業』も『協同乳業』も、『名古屋精糖』という企業(現存せず)の子会社だったことに由来します。親会社の消滅により現在ではほとんど繋がりがなくなってしまった二者ですが、元々は同じ企業グループに属していたというわけです。そのため双方同じブランド名を使用してきたというわけですが、いまや名古屋に何の所縁もない『協同乳業』さんが “名糖” (ただし現在はカタカナ表記)というブランド名を使い続ける意味があるのでしょうか。私のように、名古屋の企業であると勘違いしてしまう人が増え続けるだけだと思うのですが・・・。

ちなみに、更にややこしいのは、九州で販売される「ホームランバー」に限っては『名糖産業』が生産しているということです。つまり、名古屋の「 “名糖” ホームランバー」は「名糖」ではなく、九州の「 “名糖” ホームランバー」は「名糖」というわけなのです。